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『理想の女(ひと)』という映画を観ました。オスカー・ワイルドの『ウィンダミア卿夫人の扇』という劇曲をもとにした作品とのことでした。
以前ある映画を観たときにこの映画の予告編を見て、全くひかれなかったのですが、巷の評判が悪くなかったということと、南イタリアの素敵な風景が見られるらしいということ、劇場のある場所が便利という理由でみることに。実際観てみると、とっても素敵な映画でした。

一見、悪女と純朴な女性の対照的な愛を描いたような作品。しかし、実は・・・。
この映画のあらゆる登場人物がいたるところでキュートな会話、重い言葉をちりばめてくれます。一つの言葉も聞き逃したくないほどでしたが、一つのセリフに気をとられていると、次のセリフが追えない・・・という悲しいジレンマ。

そしてタイトル。"A GOOD WOMAN"は、邦題の『理想の女』とは少しニュアンスが違います。タイトルに使われている簡単な単語、"GOOD"には、ニュアンスの微妙に違ういくつかの意味があります。 「良い、善い、善良な、優良な、器用な、上等な、結構な、優れた、望ましい、立派な、見事な、ためになる」などなど。
この中で映画に見合う和訳を選ぶとすればどれでしょう。私なら、「善い」もしくは「見事な」でしょうか。一つには決められないのです・・・そういった意味でも、劇中のセリフの中にも何度か出てくる『理想の女』とあっさり邦題をまとめたのは賢い選択なのかもしれません。

ストーリーも意外性があり、結局最後に全ての真実を知っているのはただ一人。でも、それぞれきっと知る時がくる。それが映画の中での今だったのがその人だけであり、他の人は今ではなく、もっと別な相応しいタイミングがあるのだろうと思います。そして、このストーリーでこそ、このタイトル"A GOOD WOMAN"が生きるというお話。
まとまりのない書き方ですが、要は素敵な映画だったということなのです(笑)。

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